一度は食べたい! ★ 日本3大珍味 ★

農林水産省のHPに、「消費者の部屋」というページがあります。

一般消費者からの質問などに回答してくれるのですが、平成28年1月度に1件だけ質問が寄せられています。


日本3大珍味といわれている「うに」、「このわた」、「からすみ」について教えてください。


え?珍味について?

...驚きました!

お役所の1件だけの質問が「珍味」のことだなんて、ある意味水産関係者としては光栄です(笑)。


ということで、今回はこちらでも3大珍味についてご紹介します!

世界3大珍味は有名ですよね。

『キャビア』『トリュフ』『フォアグラ』です。


日本3大珍味というと、前述した通り『ウニ』『このわた』『からすみ』。

正確には『越前の塩ウニ』『三河のこのわた』『長崎のからすみ』とされています。


でもなぜこの3つなんでしょう?

誰が言い出したのでしょう?

江戸時代から伝えられているようですが、日本には他にも希少な珍味がたくさんあります。


この3つが有名になった理由は、おそらく...↓


越前といえば松平家、大きな御家門です。

三河といえば徳川家康に縁深い地域。

長崎は言わずと知れた外国との窓口・出島があります。


ですので、『3大珍味』は味や質が他より優れるというよりも、「幕府へ献上されやすい地域の特産物」という側面があったはずです。

もちろん江戸の庶民には一般的では無かったはず。


日本人は何でも3つで括るのが好きというのもありますよね(笑)


塩ウニ

生のウニではなく『塩ウニ』です。

シンプルに塩を振るだけなのですが、かなり生と変わります。

余計な水分が浸透圧で抜け、旨みと甘みが立ちます。

保存性ももちろん上がります。

ウニは個体差もありますし、年度や時期でも多少変わりますので、どのように・どれくらい塩を入れるかが作り手の腕の見せ所です。

この辺りは、干物の構造と似ていますね!


ご家庭でも生ウニに簡単に塩を入れることはできます。

塩を振って2~3時間寝かせます。

臭みが抜けて食べやすくなりますよ。


これにミョウバンやアルコールを入れて製品として保存性を上げるものも多いですが、ウニが苦手な方はもしかするとこのミョウバンの独特の風味が要因かもしれません。


このわた

『このわた』はナマコの腸を塩蔵したものです。

1匹のナマコに1つの腸ですから、大変希少で高価なものになります。

瓶詰品数十グラムで数千円くらいでしょうか。


磯の風味とコリコリした食感が日本酒などにぴったりです!

酒のアテの他にも刺身に添えられたりと、まさに珍味ですね。

ナマコの腸というとあまり馴染みありませんが、ナマコと日本人は「古事記」にも記載があるくらい古い付き合いです。


普通にイカ塩辛が苦手で無い方なら、口に合わないことは無いと思いますのでぜひお試しください!


からすみ

『からすみ』はボラの卵巣を塩蔵し乾燥させたものです。

形が中国(当時の唐)の「墨」に似ていたことから『からすみ』と言われているようです。

唐から長崎に入ってきたようですが、古くは東欧でも作られていたとか。

今は台湾のお土産でも有名ですね。

栄養価が高いものを保存させようとした先人の知恵ですよね!


チーズのような少しクセのある味ですので、酒のアテにもぴったり。

軽く炙っても最高です!

パスタなどの料理にも使ったりできます。

3大珍味、ぜひ食べたことが無いものは機会があればご賞味ください!

もちろん日本には他にも珍しいものがたくさんあります。

「聞いたことあるけど...」という珍味を最後にご紹介して今回は締め括りです!


くちこ

ナマコの卵巣を干した珍味。高級品です。

能登(石川県)が有名です。

ひも状の卵巣をいくつも細縄に掛けて干していきます。


氷頭なます

「氷頭」とは鮭の鼻先の軟骨部分のこと。

コリコリ食感で、おせち料理やお祝い時にも出てきます。

これは知っている方が比較的多いかもしれませんね。


うるか

「うるか」は鮎の塩辛です。

3大珍味に塩ウニではなく「うるか」を入れることもあります。

鮎は川魚ですので、大きな河川がある地域で製造されることが多いです。

西の方が認知度高いかもしれませんね。

独特の苦みがあり、冷奴や汁物にもアクセントとして合います。


めふん

「めふん」は鮭の腎臓を塩蔵したもの。

こちらも鮭1尾から製造できる量が少ないので希少です。

とろっとした口当たりと濃厚な味が特徴。

醤油漬けにしたものが一般的かと思います。

酒のアテに、ご飯にも相性良いですよ!



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