★なぜタコ?★ 『半夏生』

『半夏生』(はんげしょう)と呼ばれる日があるのをご存じですか?

夏至から数えて11日目を起点に、5日間の期間をそう呼びます。

夏至が毎年変わりますので、2020年は7月1日が半夏生に当ります。

今回は半夏生のはなしです!


雑節と二十四節気

暦(こよみ)と聞くと、私たちはカレンダーを思い浮かべます。

決まった祝日などが書いてあるアレです。

あのカレンダーは、戦後にできた祝日法に基づいて決められています。


日本には古来から生活の中で育まれてきた別の『カレンダー』があります。

それが『雑節』や『二十四節気』と言われるものです。

例えば「節分」「彼岸」がそれですね。

どちらも太陽の動きが大きく関係している日です。

というのも、古来の生活実感はやはり「農作業」と切っても切り離せない関係でした。

『半夏生』もまさに農民から生まれた「季節感覚」です。


『半夏生』

半夏生の由来は、所説あります。

半夏生の「半夏」はカラスビシャクという薬草のこと。

この薬草が「生」える時期だから、『半夏生』というのが有名な説ですね。

もともと半夏生という名前の草がありますが、これは別の植物です。

ただ、こちらは葉が白く変化することから「半化粧」が由来という説も...。


なぜ『タコ』を食べる?

関西地方には、半夏生で「タコ」を食べる習慣があります。

なぜ「タコ」なんでしょうか?


『半夏生』は農民にとって大変重要な期間でした。

夏至から半夏生までの約10日間、この期間の直後はもともと大雨が降る事が多かったようです。

そのため、農民にとっては『この日までに畑仕事・田植えを終える』ということが1年の収穫を左右する重要な目安だったことが想像されます。

そして無事に田植えを終えた農民が、願掛け・感謝・ねぎらいの意味をもって「タコ」を食べたのではないかと言われています。

タコの吸盤のように、しっかりと稲の根が大地に付くようにと。


しかもこれ、栄養的にも理にかなっています!

たこには「タウリン」という栄養素が豊富に含有されています。

聞いたことありますよね?

栄養ドリンクなどに入っているあれです。


タウリンは高血圧やコレステロール予防、疲労改善などに効果があります。

まさに、田植えを終えてやり切った後にはぴったりですよね。


そして、そもそも関西は瀬戸内に近いですから、美味しい「タコ」が近くにあります。

「麦わらダコ」と呼ばれる短足が特徴のタコ、これが旬な時期。

短足ですが、流れが早い浅い海を足で移動しているため、ムキムキなんです。


農作業の大事な時期に、ぴったりの食べ物が近くにあるのが凄いですよね!

日本の四季と、そこから生まれた私たちの生活、本当に良くできています。

先人の知恵は偉大です。


というわけで、7月の頭までお近くのスーパーでも『半夏生』でタコが並ぶと思います。

古来からの習慣にならって季節を感じてみるのも趣がありますね。


選ぶ際は、タコは暗く赤い色のものが良いですよ!

また、メスの方が一般的には柔らかいと言われています。

これは吸盤の並びで分かりますので、こちら↓をご参考に。












当店でも「たこわさび」が人気です。

詳しくは→こちら

ぜひ実物を売場でご覧になってください!


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