春から夏にかけてのオススメの珍味は?と聞かれたら、真っ先にこれを選びます。
知っている方はずっと買えるところを探していて、知らない方は出会うきっかけが少ない。
そんな「知る人ぞ知る」サメの軟骨を使用した珍味。
今回は『梅水晶』のご紹介!

なかなか気軽にお買物にも出れない状況ですので、ぜひ『お家で美味しいものを』!
意外と知らない『サメ』
「サメ」という生き物、意外と知られていないように思います。
もしかするとスピルバーグの「JAWS」などのイメージが強いでしょうか。
まず、(サメ達のためにも)お伝えしたいのは、そんなにやたら人を襲う生き物ではありません!
有名な話だと、年間でサメが人を襲い大きな事故になるのは5~10件ほど。
海の中でイカ等と見間違えてしまうようです。
比較するのも品がありませんが、例えば南国でヤシの木からココナツが落ちて人に当たり亡くなるケースは、年間で100件以上起こります。
サメは確かに海の中で「捕食者」として強い部類に入りますが、特別「攻撃的」な生き物ではありません。
さて、サメの最大の特徴は「軟骨魚類」ということです。
全身、軟骨!
背骨もしっかりありますが、他の大型魚類と違い包丁でもザックリ切れてしまいます。
魚類の中でも独自の進化を遂げているのが軟骨魚類。エイもこの仲間です。
個性的なサメという生き物。
食べる上でも、やはり際立って特徴的になります。
『サメ』と『日本』
サメで一番連想されるのは、「フカヒレ」ではないでしょうか?
「フカ」とは、大型のサメの呼称です。
中華料理の高級食材ですよね。
中国では約400年前から食材として扱われるようになりました。
19世紀になると中国近海では需要を賄い切れず、輸入するようになります。
日本で言うと、江戸末期~明治ですね。
この輸入元になっていたのが、日本なのです!
特に江戸幕府では「俵物」としてフカヒレやアワビ、ナマコなどを積極的に交易に使用していたようです。
当時の東京湾でもサメは獲れていましたが、何と言っても東北の三陸沖です。
三陸は世界でも有数のサメ類が揚がる漁場なんです!
また地理的に冷たく乾いた季節風が吹くため、当時の交易では欠かせない『乾燥』をさせる上でも好都合でした。
これは以前こちらで「サンマ天日干し」を紹介したのと通じますね。
良い原料に、精度が高い加工、これがいつの時代も日本の肝ですね。
実は、「梅水晶」もこの三陸が発祥です。
関西の水産メーカーが三陸で揚がるサメを利用して作り出したのが始まりです。
至高の肴『梅水晶』
水晶のようなサメ軟骨の見た目。
主張しすぎないコリコリ食感。
さらに、南高梅の爽やかな酸味とトビランのプチプチ食感を加えます。
日本酒・焼酎を中心に酒の肴にはもちろん、食卓での箸休めにも絶妙な品です!
お好みでキュウリや大葉と和えても美味しい!
お豆腐にもよく合います。


しかも当店では『サメ軟骨100%』のものを扱っています。
鶏の軟骨(ヤゲン)を混ぜて作るものもありますが、比べると分かります。
やはり微妙に食感が変わるのです。
ぜひ、ご賞味くださいませ!